2020年1月30日、闇営業問題で謹慎していたロンドンブーツ1号2号の田村亮さんが復帰したそうです。
トークショーでいろいろ語ったそうですが、後の記者会見で
「大河ドラマか朝ドラに出たい」
という“野望”を語ったそうです。
なるほど、昨年6月に問題が発覚して以降、バッシングやら謹慎やら精神的にもかなり追い詰められ、一時は適応障害と診断されたほどだったと言いますから、復帰できた喜びを爆発させるとこういう発言になるのかもしれません。
しかし、この発言に違和感を感じたのは私だけではないでしょうね。
「君、まだ反省が足りてないんじゃないの!?」
と思った方も多いのではないでしょうか。
闇営業問題とは
ちょっとここで振り返ると、そもそも雨上がり決死隊の宮迫博之さんや田村亮さんらが吉本興業という所属会社を通さず、直接ギャラを貰う“闇営業”が事の発端だったのですね。
しかし、そこまでは吉本と所属芸人の間のマネージメントの問題であって、いわば「内輪のもめごと」の範疇を出ないものでした。
世間一般にはたいして関わりのないことであったはずです。
ところが、その闇営業先にいわゆる「反社会勢力」が存在していたことで問題がクローズアップされてきたのですね。
かねてから芸能人と反社会的勢力の関りには批判が多かったですから、当然の世間の反応だったと言えるでしょう。
いつの間にか問題のすり替えが・・・
ここでまた「ところが」となるわけですね。
闇営業やら反社との関わり合いやらはいったん脇に寄せられて、宮迫、亮両氏による記者会見が開かれ、
吉本に所属する芸人は不当なマネージメント条件の下で働かされている・・・
といった印象を世間に与えかねないコメントを発したものですからだんだんと問題がすり替わってきたのです。
(出典:YouTube)
今や吉本の実力者にのし上がってきた感のある加藤浩次さんが、若手の待遇改善が図られなければ自分は吉本を辞めると言ってみたり(加藤の乱)、明石家さんまさんは自分の事務所に宮迫さんを受け入れて再起させると言ってみたり、問題の本質がズレてきていました。
果ては、現職総理の「桜を見る会」問題にまで波及して、
「吉本の芸人は反社と関りがあったということで何カ月もの謹慎処分を受けているのに、総理は反社と目される知人を桜を見る会に招待していた事実を認めようとしない。不実ではないのか。」
と例として取り上げられる場面もありました。
復帰はすればよいと思われるが・・・
誰しも再起を妨げようとは思っていないでしょうから、復帰はすればよいと思います。
その時期がいつならば適切かと言われればそれを明確に答えられる人はいないでしょう。
ですから、今がその時かどうかを論じるつもりはありません。
しかし、その復帰会見でいきなり
「大河ドラマか朝ドラに出たい」
というのは悪い冗談としか思えないのですがいかがでしょうか。
大河、朝ドラと言えばNHKの看板番組ですね。
そしてNHKと言えば大半が国民の受信料で賄われているメディアです。
そこのドラマに出たいなどとは時期尚早というより「厚かましい」と言わざるを得ない発言だろうと思います。
復帰会見で何とか「笑い」を取ろうとしてこういった発言したのかもしれませんが、その空気が読めないようではまだカメラの前に立つのは早過ぎるのではないでしょうか。
(出典:YouTube ANNニュース)
芸能人といえども常識人の感覚は常に備えていていただきたいと思います。