今回は知人Aさんのお話を紹介します。
こんにちは。
35歳のAと申します。
以前は小売店で接客の仕事をしていましたが、現在は夜間警備員として働いています。
今日は、コミュニケーションが苦手な私が、どのように夜間警備の仕事に出会い、そこで充実した日々を送れているのか、体験談としてお話ししたいと思います。
こちらもご参考に。
転職のきっかけ
小売店での仕事は、毎日たくさんのお客様と接する必要があり、私にとっては大きなストレスでした。
笑顔で接客をすることは苦手ではありませんでしたが、予期せぬクレームや複雑な要望への対応に、常に緊張していました。
心身ともに疲れ果てていた時、偶然にも友人から夜間警備の求人情報を教えてもらいました。
「人との関わりが少なく、黙々と仕事ができる」という点に魅力を感じ、思い切って応募することにしました。
夜間警備の仕事内容
現在、私はオフィスビルの夜間警備を担当しています。
主な業務は以下の通りです：
1. 定期巡回
– 建物内の各フロアを定期的に巡回
– 不審者や異常がないかチェック
– ドアの施錠確認
– 空調や照明などの設備確認
2. モニター監視
– 防犯カメラのモニター監視
– 異常を発見した際の記録
– 必要に応じて上長への報告
3. 記録・報告業務
– 巡回記録の作成
– 各種チェックリストの記入
– 引継ぎ報告書の作成
コミュニケーションが少ない環境のメリット
夜間警備の最大の特徴は、人との接触が最小限であることです。
日中のような来訪者対応やテナント様との折衝はほとんどありません。
具体的な業務の流れ
私の勤務は午後10時から翌朝6時までです。
22:00 – 勤務開始、日中帯からの引継ぎ
22:15 – 1回目の巡回開始
23:30 – モニター監視
00:00 – 2回目の巡回
（以降、同様のサイクルを繰り返し）
05:30 – 最終巡回、報告書作成
06:00 – 日勤者への引継ぎ、勤務終了
引継ぎ以外は、ほとんど一人で作業をこなすことができます。
人との会話が少ないため、精神的な負担が少なく、集中して業務に取り組めます。
必要最低限のコミュニケーション
もちろん、まったくコミュニケーションが不要というわけではありません。
以下のような場面では、簡潔な意思疎通が必要になります：
1. 勤務交代時の引継ぎ
2. 緊急時の連絡
3. 月1回程度のミーティング
ただし、これらは基本的に決められたフォーマットに従って行うため、即興の会話力はあまり必要ありません。
また、緊急時の連絡についても、マニュアルが整備されているため、手順に従って対応できます。
仕事で活かせる私の特徴
コミュニケーションが苦手な人の多くが持っている「几帳面さ」や「注意力の高さ」は、警備の仕事で大きな強みとなります。
具体例：異常の早期発見
先日、巡回中に普段と違う微かな音に気付きました。
確認してみると、空調設備の一部が通常と異なる動作をしていました。
早期発見により、大きなトラブルを未然に防ぐことができました。
このように、細かな変化に敏感な性質は、警備業務において非常に重要な資質となります。
夜勤という働き方のメリット
夜間警備には、働き方の面でも多くのメリットがあります：
1. 人混みを避けられる
– 通勤時間が空いている時間帯
– 買い物なども比較的空いている時間に可能
2. 集中できる環境
– 静かな環境での業務
– 電話や突発的な対応が少ない
3. 割増賃金
– 夜間手当による収入増
– 休日出勤の際の割増賃金
仕事と私生活の両立
夜勤の生活リズムに慣れるまでは少し大変でしたが、今では以下のような工夫で快適な生活を送れています：
– 帰宅後すぐに就寝（7:00～15:00）
– 起床後の自由時間を趣味や生活用事に活用
– 休日は徐々に通常の生活リズムに戻す
必要な資格と研修
警備員として働くためには、以下の準備が必要です：
1. 警備員資格（実務研修と試験）
2. 社内研修（基本的な業務手順の習得）
3. 現場での実地研修
研修は主に実技と座学で、大人数での討論などはほとんどありません。
黙々と技術を習得できる環境が整っています。
これから夜間警備の仕事を考えている方へ
夜間警備は、コミュニケーションが苦手な方にとって、働きやすい職場環境だと私は感じています。
ただし、以下の点については事前に検討することをお勧めします：
1. 夜型の生活リズムに対応できるか
2. 一人で責任を持って業務を遂行できるか
3. 緊急時の基本的な対応ができるか
これらの条件に問題がなければ、充実したキャリアを築ける可能性が高いと思います。
おわりに
夜間警備の仕事は、私のような人見知りな性格の人間にとって、天職といえる仕事でした。
人とのコミュニケーションに悩みを持つ方々にとって、新しいキャリアの選択肢の一つとして検討していただければ幸いです。
誰でも人生これからです。
きっとあなたにふさわしい仕事が見つかるでしょう。
頑張って生きて行きましょう！
