五輪女子柔道代表の素根輝選手が通う環太平洋大学は辺鄙な所にある

スポンサーリンク

いきなり辺鄙(へんぴ)な所にある、なんて言うと大学関係者から怒られそうですが、場所を知っている者からするとこれは否めないような気がします。

女子柔道の素根輝(そね あきら)選手が2019年11月24日に行われたグランドスラム大阪大会女子78キロ超級で初優勝し、2020年の東京オリンピック代表に選ばれました。

素根選手は環太平洋大学に通う大学生なんですね。

決勝でリオデジャネイロ五輪銀メダリストのイダリス・オルティス(キューバ)を破っての堂々の優勝で東京オリンピック代表の座を射止めました。

まさに圧巻、見事な勝ちっぷりでした。

ところで環太平洋大学ってご存知ですか?

環太平洋大学がある所

そもそも読み方は「かん たいへいようだいがく」なんです。

間違っても(たまき たいへいようだいがく)ではないんですね。

環太平洋大学は岡山県岡山市東区瀬戸町というところにあります。

瀬戸町は今では岡山市内ということになっていますが、いわゆる平成の大合併で2007年に岡山市に編入合併されたのです。

それまでは赤磐郡瀬戸町だったのですね。

ちなみにそれ以前、明治から大正にかけては「物理村」という村名だったのです。

その村名の由来にも興味がありますが、読み方は(ぶつり村)ではなくて(もどろい村)です。

物理と書いて「もどろい」と読むんですね。

中世に物理氏(もどろいし)という豪族が治めていた地という説もあり、旧磐梨郡 (いわなしぐん) に物理村があったそうです。

その後、いくつかの変遷があり物理村は瀬戸町に名前を変えていったんですね。

そういった歴史ある土地柄ですが、やはり田舎の雰囲気は拭えません。

環太平洋大学がある地域は瀬戸町の中でも正直、交通の便が悪いところです。

当然最寄り駅はJR瀬戸駅ですが、駅から大学まで車で10~15分程度かかります。

瀬戸駅は岡山駅からJR山陽本線に乗って5つ目の駅です。

所要時間はおよそ19分です。

岡山駅から約20分かけて瀬戸駅についてそれから15分ほど車に乗ってやっと着くという感じです。

大学ではスクールバスを運行していますから一応「足」は確保できていることになります。

この所要時間、長いですか?短いですか?

都会の方にとっては短いと感じられますかね。

通勤、通学で電車に1時間以上揺られて・・・なんて普通のことでしょうからね。

しかし、岡山駅から東へ東へと電車とバスを乗り継いで通うなんてなかなかシュールですよ。

しかも、どんどんと風景が寂しくなって来るんです。

そして、第一キャンパスに着いて辺りを見回すと、山と畑そして道路だけというロケーションです。

その道路沿いにかろうじてコンビニエンスストアが1軒あります。(2019年現在)

食事は皆さん、学生食堂でしょうか。

あるいは弁当持参か。

昼にそのコンビニまで行こうと思えば少々歩かなければなりません。

あとは周りに何もありませんよ。

環太平洋大学の戦略

この辺鄙なところにある大学に最近は結構学生が集まっているんです。

大学名は「IPU環太平洋大学」と表記されることが多いです。

IPUとはInternational Pacific Universityの略で、この構想のもとに立ち上げたのが環太平洋大学なのですね。

理念は「教育と体育の融合」です。

様々な教育の場面でスポーツ経験が生きるという信念があり、スポーツについての学びは教育の学びに活かすことができるとして両者の融合を図ることを目指しています。

そして、学生達がキャンパスを巣立った後、各界で将来的にリーダーとして活躍することを理想としているのです。

この理念から大学では開学当初から当然、スポーツに力を入れています。

そのスローガンは

「勝ってこそ、体育会」

はっきりしていますね。

また、スポーツで名を上げれば学生が集まるという戦略を採ったようです。

その一環で招聘したのが柔道の古賀 稔彦氏です。

古賀 稔彦氏と言えば「平成の三四郎」の異名を持つ超一流の柔道家です。

1992年のバルセロナオリンピックで金メダル、96年のアトランタオリンピックでは決勝で敗れ惜しくも銀メダルでしたが2大会連続のメダル獲得は高く評価されています。

実績、知名度ともに抜群の古賀氏を女子柔道部の総監督に迎え、環太平洋大学は一大スポーツ大学として認知されるようになりました。

そして学生も集まり、今では就職に強い大学としても名を馳せています。

このスポーツを重要視するという理念は高校教育にも適用されています。

もともと環太平洋大学は学校法人創志学園が設立した大学です。

創志学園と言えば2011年の春の選抜で、なんと創部1年目で甲子園初出場を果たした注目校でした。

選手は全員1年生という快挙でした。

2011年と言えば3月11日に東日本大震災が起き、わずか13日後の開幕でした。

そのときの選手宣誓の大役が回ってきたのが、当時の創志学園主将の野山慎介さんでした。

あのときの野山主将の選手宣誓を覚えている方も多いのではないでしょうか。

大会そのものを自粛するべきだという声も多くあったなか、出場各校の選手たち、学校関係者たちにも躊躇いはあったでしょう。

しかし、そんな風潮に臆することなく爽やかに、そして被災者に寄り添った感動的な宣誓をした野山主将の姿は今でも忘れられません。

創志学園グループの「教育と体育の融合」という理念を具現化した姿ではなかったでしょうか。

環太平洋大学女子柔道部

そしてこの度の素根輝選手の快挙です。

ますます女子柔道部には全国から優秀な選手が集まるでしょう。

古賀総監督のもと、第2、第3の素根選手が育ってくれることを期待しています。

岡山市長からスポーツ特別顕彰を授与される素根選手です。

2020東京オリンピックでもぜひ金メダルを獲得してほしいですね。

そう言えばマラソンでも岡山の選手が代表に内定していますね。
天満屋からまたオリンピック選手が誕生!2020東京へ前田 穂南、小原怜も可能性あり!

頑張っていただきたいものです。

関連コンテンツ



  • このエントリーをはてなブックマークに追加