3月26日追記
コロナ騒動に関しては追記、追記で忙しいです。
日々状況が変わりますので、わかる限りはお伝えしていこうと思います。
マラソン代表に関してはどうやら「安泰」のようです。
安泰という言葉はこの事態で適切ではないかもしれませんが、それでも内定している6選手にとってはホッとできる方向ではないでしょうか。
代表選考のやり直しはしない、とのことです。
日本陸連のHPにもこの6選手がそのまま紹介されていますね。
以下、ここまでのいきさつです。
3月21日記載しました。
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2020東京オリンピックは果たして開催されるのでしょうか。
新型コロナウイルスの影響は止まるところを知らず、ついに世界中の競技団体から中止や延期の要請が寄せられるようになってきました。
競技団体ばかりでなく各国の代表選手からも個人的に中止、延期を求める声が出ている状況です。
これはもはやIOC(国際オリンピック委員会)も東京オリンピック組織委員会も無視できないところまで事態は切迫してしまったと言えるのではないでしょうか。
それにしても気になるのはオリンピックが延期にでもなったら、今現在決まっている代表内定選手はどうなるのかということですね。
2020東京オリンピックマラソン代表内定者
2020年3月の時点でマラソン代表に内定している選手は男女3人ずついます。
まず男子では、2019年9月15日開催されたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で上位2名に入った
・中村 匠吾選手(富士通)※MGC 優勝
・服部 勇馬選手(トヨタ自動車)※MGC 2位
そしてMGC最終選考レースのびわ湖毎日マラソンで設定記録(日本最高記録)を見事突破した
・大迫 傑選手(Nike)
です。
なかでも大迫傑選手は自身の持つ日本最高記録を塗り替えて、気合と根性の新記録達成で有無を言わさず代表の座を勝ち取りましたね。
記憶に新しく、そのストイックな走りに感動したものです。
女子も負けず劣らず劇的な展開を見せました。
まず9月15日のMGCでは
・前田 穂南選手(天満屋)※MGC優勝
・鈴木 亜由子選手(日本郵政グループ)※MGC 2位
がいち早く代表内定に決定しました。
その後は
大阪国際マラソンで松田 瑞生選手(ダイハツ)が設定記録の2時間22分22秒を突破して一旦代表の座にグッと近づいたものの、最終の名古屋ウイメンズマラソンで一山 麻緒選手(ワコール)選手がさらに記録を上回り代表に内定しました。
・一山 麻緒選手(ワコール)
松田選手のお母さんの涙、そして一山選手のお母さんの涙、どちらも印象的でしたね。
そこまで熾烈な争いを制してやっと掴んだオリンピック出場の切符ですが、果たしてどうなるのでしょうか。
2020東京オリンピックマラソン代表はどうなる!?
オリンピックが中止になれば代表どころではありません。
次の2024年までない、ということになるのですから。
中途半端で困難を極めるのは「延期」になった場合でしょう。
それも1年延期か2年延期かでまた状況も変わるでしょう。
そもそも今現在の最強の布陣が1年後、2年後も最強であるとは限りません。
MGCの選考レース結果を見ても分かる通り、各選手の実力は紙一重です。
例えば今回補欠に回った松田瑞生選手はMGCでは4位でした。
それが大阪国際では設定記録突破の2:21:47で優勝しました。
ここ一番の強さを見せたとも言えます。
この他にもMGC3位の小原怜選手など実力伯仲の選手がたくさんいます。
男子でもMGC 4位の大塚 祥平選手(九電工)、5位の橋本 崚選手(GMOアスリーツ)
などあと一歩で涙を飲んだ選手が大勢います。
もし、ここで代表内定が白紙に戻されるなら、次こそはぜひ!と気合を入れ直す選手も続出するでしょう。
逆に今代表に内定している選手も1年後、2年後まで体力、モチベーションが維持できるかと言えば本人も含めて誰にも断言はできないでしょう。
そんな状態でどうやって代表を決めるのでしょうか。
JOC(日本オリンピック委員会)も頭が痛いでしょうね。
これはなにもマラソンに限ったことではありません。
すべての競技において懸念される問題です。
このオリンピック中止・延期問題、いったい、誰がいつ決断を下すのか注目されます。