前回の記事では、就労移行支援事業所について詳しく説明しました。
まだ見てないよ~って方はこちらをご覧くださいね。
では次です。
就労移行支援事業所とA型・B型事業所の違い
今回は、それ以外の就労支援の場所、つまりA型事業所とB型事業所の違いについて解説していきます。
A型事業所とは
A型事業所は、障害のある人が一般の会社と同じような環境で働くことができる事業所です。
ここでは、障害のある人と障害のない人が一緒に働いています。
賃金も最低賃金以上が保証されるので、一般就労に近い環境で働くことができます。
B型事業所とは
一方、B型事業所は、障害のある人が集まって作業を行う事業所です。
ここでは、障害のある人同士で協力しながら仕事をします。
賃金は一般の最低賃金より低めに設定されています。
就労移行支援事業所との違い
さて、では就労移行支援事業所とA型・B型事業所の違いは何でしょうか。
1. 目的の違い:
– 就労移行支援事業所: 一般企業で働くことを目指す
– A型・B型事業所: 障害者向けの就労の場を提供する
2. 利用者の状況:
– 就労移行支援事業所: まだ一般就労に不安がある人
– A型・B型事業所: 一般就労が難しい人
3. 支援内容の違い:
– 就労移行支援事業所: 就労に向けた技能訓練やサポート
– A型・B型事業所: 実際の就労の場を提供
つまり、就労移行支援事業所は一般就労を目指す過渡的な場所ですが、A型・B型事業所は長期的な就労の場となるのが大きな違いです。
どの事業所を選ぶべき?
自分に合った事業所を選ぶためには、まずは自分の状況を把握することが大切です。
– 一般企業で働くことが目標なら、就労移行支援事業所がおすすめ
– すぐに就労するのは難しいが、働くことに意欲がある場合は、A型・B型事業所がよい選択肢
– 自分に合った事業所がよくわからない場合は、まずは相談してみましょう
就労支援の選択肢は人それぞれ異なりますが、大切なのは自分に合った場所で、自分らしく働くことができることです。
どこに相談すればいいの?
では「就労支援について相談したいけど、誰に相談すればいいの?」と思いますよね!?
ここでは皆さんが利用できる相談先について、分かりやすくお伝えしていきます。
1. お住まいの地域の福祉課や障害福祉課
まずおすすめなのが、お住まいの市区町村の福祉課や障害福祉課です。
– どんな相談ができる?
– 利用できるサービスの種類
– 申請の仕方
– 地域の就労支援事業所の情報
– メリット:無料で相談でき、地域の情報に詳しい
2. ハローワーク(公共職業安定所)
ハローワークには、障害のある方の就労を支援する専門の窓口があります。
– どんな相談ができる?
– 仕事探しの相談
– 職業訓練の情報
– 障害者向けの求人情報
– メリット:就労に関する幅広い情報が得られる
3. 障害者就業・生活支援センター
各地域にある「障害者就業・生活支援センター」も、頼りになる相談先です。
– どんな相談ができる?
– 就職に向けた準備や職場探し
– 就職後の職場での悩み
– 生活面での相談
– メリット:就労と生活の両面からサポートを受けられる
4. 各事業所への直接相談
就労移行支援事業所やA型・B型事業所に直接連絡して、相談や見学を申し込むこともできます。
– どんな相談ができる?
– 事業所の具体的な活動内容
– 利用条件や利用の流れ
– 実際の作業や訓練の様子
– メリット:実際の現場の雰囲気を知ることができる
5. 特別支援学校の進路指導部門
特別支援学校に通っている(または卒業した)方は、学校の進路指導の先生に相談するのも良い方法です。
– どんな相談ができる?
– 卒業後の進路について
– 就労支援サービスの利用方法
– 実習や見学の機会
– メリット:学校と連携した支援が受けられる
まずは一歩踏み出そう
相談先はたくさんありますが、最初から完璧な選択をする必要はありません。
まずは身近な場所、例えば市区町村の窓口やハローワークに行ってみるのがおすすめです。
そこで得た情報を元に、次の相談先を探していけば大丈夫。
大切なのは、一人で抱え込まないこと。
どの窓口も、皆さんの「働きたい」という思いに寄り添い、サポートしてくれます。
勇気を出して、まずは一歩踏み出してみてください。
皆さんが自分に合った支援を見つけ、充実した就労生活を送れることを心から願っています。
まとめ
就労移行支援事業所、A型事業所、B型事業所。
それぞれ目的や支援内容が少し違いますが、障害のある人が自分に合った働き方を見つけられるよう、さまざまな選択肢が用意されています。
自分に合った事業所を見つけるためには、まずは自分の状況を確認し、相談してみることをおすすめします。
そして、自分らしく働ける場所を見つけ、自信を持って社会に踏み出していってください。
私も皆さんの「働きたい」という思いを全力で応援しています。